30代では、ライフステージが変わる方が増え、結婚し、子供の誕生を機に新車を購入するケースも多いでしょう。このような方が自動車保険に加入する場合、万一の事故に備えて十分な補償を希望する一方で、子供の教育費や住宅費のためにも保険料を抑えたいと考える方が多いと思います。個々の状況に合わせて、必要な補償と経済的な節約のバランスを見つけることが重要です。
このページでは、30代の夫婦が子供の誕生を機に新車購入をして夫婦で1台の車を運転する状況を例にして、補償の考え方や保険料の節約法について紹介していきます。
《モデルケース30代Bさんのプロフィール》
- 年齢・性別:37歳・男性
- 家族構成:配偶者(35歳)、子供(0歳)
- 車名:ホンダ フィット
《30代Bさんの自動車保険の選び方のポイント》
- 子供が生まれたタイミングで新車をローン購入した
- 夫婦ともに車を運転し、運転歴も長い
- 車を使用するのは日常の近所の買い物や休日のレジャー程度
- 将来の子供にかかる教育費のことなどを考えて保険料は極力節約したい
30代Bさんの年間保険料例の目安
- 年間保険料例の目安
- 26,280円~40,080円
- [契約条件]
- 記名被保険者:東京都在住 37歳|車/型式:ホンダ フィット/GS4|初度登録年月:2023年6月|使用目的:日常・レジャー用|年間走行距離:5,000km|運転免許証の色:ゴールド|運転者の年齢条件:各社一番年齢の高い条件で補償|運転者の範囲:本人・配偶者限定特約|ノンフリート等級:15等級|事故有係数適用期間:0年|保険始期日:2023年7月
- [補償内容]
- 対人賠償:無制限|対物賠償:無制限|人身傷害保険:5,000万円|搭乗者傷害保険:1,000万円|車両保険:200万円|弁護士費用補償特約:なし|ファミリーバイク特約:なし|日常生活賠償特約:なし
- 保険会社により、追加できる補償や契約条件は異なります。
- 上記の金額は契約条件の詳細の内容で見積りした際の保険料を基に年間保険料例の下限~上限を目安として掲載しています。
- 契約条件や保険会社の保険料改定などにより、保険料目安の例は変動する可能性があります。
相手方への補償を選ぶポイント
今回のモデルケースの30代Bさんのように運転歴の長いドライバーであれば、自分の運転技術にある程度の自信を持っている方が多いかもしれません。しかし、事故リスクを完全にゼロにすることはできません。
そのため、自身の運転技術に関わらず、相手方への補償を考える必要があります。事故の相手方に対して法律上の賠償責任を負ってしまった場合に、賠償額の全額が補償されるよう保険金額はできるだけ「無制限」に設定することをおすすめします。
30代Bさんの相手方への補償内容例
- 対人賠償保険
- 無制限
- 対物賠償保険
- 無制限
ご自身や同乗者への補償を
選ぶポイント
今回のモデルケースの30代Bさんのように結婚し、小さな子供がいる方の場合、保険料が若干高くなるかもしれませんが、万一の事故で自身や家族が死傷するリスクに備えるため、補償を手厚くしておくことが重要です。もし自身がケガで働けなくなったり、家族がケガをして入院する必要が生じた場合、収入の減少や治療費の負担に備えられるようにするためです。
そのため30代Bさんのケースでは、「人身傷害保険」の保険金額を「5,000万円」に設定しました。さらに「搭乗者傷害保険」の保険金額を「1,000万円」で設定したので、搭乗者傷害保険の対象となる事故でケガをしたときの医療保険金もカバーしてくれる手厚い補償を備えています。
なお、別途生命保険に加入しており、生命保険の保障で十分備えがある場合は「搭乗者傷害保険」をセットしない選択も考えられます。ご自身で判断がつかない方は、加入している生命保険会社や代理店に問い合わせをしてみましょう。
30代Bさんの自分や同乗者への補償内容例
- 搭乗者傷害保険
- 1,000万円
- 人身傷害保険
- 5,000万円
車両保険の必要性を見極めよう
30代Bさんのように新車をローンで購入した場合、車両保険をセットすることには大きなメリットがあります。なぜなら、車両保険の保険金額は車の時価額に基づいており、新車の場合は購入価格(税込)が時価額となるからです。もしも事故で愛車が全損になった場合でも、車両保険の保険金だけで同程度の新車の購入費用やローン残債の大部分をカバーすることができます。
逆に、車両保険をセットしていない場合、車を失ったにもかかわらずローンの支払いが残るという状況になりかねません。そのため、保険料は高くなってしまいますが、新車を購入した場合などは車両保険をセットすることをおすすめします。
30代Bさんの車両への補償内容例
- 車両保険
- あり(200万円)
保険料を節約するために
適切な条件を絞り、
その他の必要な補償を見極めよう
各保険会社では、「弁護士費用補償特約」や「ファミリーバイク特約」など、保険の補償を広げるための様々な特約が選択できます。ただし、これらの特約を追加すると保険料が高くなってしまいます。重要なのは、自分にとって本当に必要な特約かどうかを見極めることです。
保険料を抑えたいという30代Bさんの要望を考慮する場合、補償を拡大する特約の選択には慎重さが求められます。自分や家族にとって本当に必要な補償かどうかをしっかりと検討することが重要です。
また、「自動車保険の選び方」のTOPページで記述した通り、対象となる運転者の範囲や運転者の年齢条件を絞ることで、保険料を抑えることができます。
30代Bさんの場合、本人と配偶者以外の人が車を運転をする予定はないため、運転者の範囲は「本人・配偶者限定」に設定しました。運転する本人と配偶者の年齢に合わせて、年齢条件を各保険会社で設定している条件の一番高い年齢区分に限定し、保険料を抑えています。
30代Bさんのその他の補償内容例や条件例
- 運転者の範囲
- 本人・配偶者限定特約
- 運転者の年齢条件
- 30歳以上、35歳以上等、
一番年齢の高い条件
- 弁護士費用補償
特約 - なし
- ファミリーバイク
特約 - なし
- 日常生活賠償
特約 - なし
- 当サイトで紹介している各保険会社で主に共通している特約のみ掲載しています。保険会社によって特約の名称は異なります。
- 特約についての詳細は「自動車保険の各種特約について」をご覧ください。
詳細は「各保険会社ページの見積り」をご確認ください。
30代の方におすすめの自動車保険の契約例のポイントまとめ
- 運転歴の長いドライバーであっても事故リスクを完全にゼロにすることはできないので、相手方への補償は「無制限」で手厚く備えましょう。
- 「車両保険」をセットすると、保険料は高くなってしまいますが、新車をローンで購入した場合、車両保険をセットすることには万一の場合に大きなメリットがあります。支払う保険料と万一の場合に備える補償について見極めて選択しましょう。
- 保険料に影響する各種特約や条件等は適切な設定をすることで保険料を抑えることができます。
30代の方で運転者が限定されている場合は、各保険会社で設定されている一番高い「年齢条件」を選び保険料を節約しましょう。
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