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キャンピングカー向け自動車保険の比較のポイント!

コロナ禍以降、それまでもブームとなっていたアウトドア/キャンプ人気はさらに高まり、レジャーにキャンプを選択する方が増えています。キャンピングカーの保有台数も、近年右肩上がりに上昇しており、一般の家庭にも普及していることが見受けられます。
しかしながら、キャンピングカーの自動車保険については「よく分からない」と思われる方も多いと思います。ここでは、キャンピングカー向け自動車保険の比較のポイントを紹介いたしますので、自動車保険選択の参考にご覧ください。

キャンピングカーの分類と自動車保険の加入制限

自動車はその用途によって区分されています。
自動車保険の加入の際に、その用途によって制限を設けている保険会社があります。ほとんどの保険会社で「自家用5車種」の自動車であれば加入できます。

自家用5車種

  • 自家用
    普通乗用車
  • 自家用
    小型乗用車
  • 自家用
    軽四輪乗用車
  • 自家用
    小型貨物車
  • 自家用
    軽四輪貨物車

ただし、多くのキャンピングカーは「特種用途自動車」(特別な目的に専ら使用するための自動車)に分類されます。

特種用途自動車となる自動車

  • 緊急自動車
    (消防車や救急車 など)
  • 法令等で特定される事業を
    遂行するための自動車
    (給水車や郵便車 など)
  • 特別な目的に
    専ら使用するための自動車
    (キャンピングカー など)

「自家用5車種」しか加入できない保険会社では、キャンピングカーは自動車保険に加入ですることがきません。
上記5車種に加えて、「自家用四輪貨物車(最大積載量0.5トン以下)」「自家用四輪貨物車(最大積載量0.5トン超2トン以下)」「特種用途自動車」を加えた「自家用8車種」を加入の対象にしている保険会社もあるので、保険会社の比較検討の際には、まず最初に、「自家用8車種」を加入対象にしている保険会社を確認しなければなりません。

また、乗用車をキャンピングカーとして改造している場合、「合法改造車」(車検証上「改」と記載)であれば、保険加入できます。
ただし、こちらも場合もすべての保険会社で加入できるとは限らないため、加入対象の保険会社か確認が必要です。

保険会社別引受け可否一覧

まずは、どの保険会社でキャンピングカーの加入ができるかを確認しましょう。

保険会社 特種用途自動車 改造車 備考
あいおいニッセイ
同和損保
車両価額が2,000万円を超える場合、事前照会が必要です。
東京海上日動 <キャンピングカー内の設備什器の引受方法>
自動車に固定されておらず、自動車の付属品に該当しない場合は、自動車保険ではなく別の保険商品での引受けとなります。
三井住友海上 車両価額が2,000万円を超える場合、事前照会が必要です。
アクサダイレクト × ×
SBI損保 × ×
ソニー損保 × ×
チューリッヒ
保険会社
× 特種用途自動車(キャンピング車)はお電話にて承ります。
  • 車検証に記載の用途が「特種用途」とあり、かつ、車体の形状が「キャンピング車」の場合となります。
三井ダイレクト
損保
× 道路運送車両法の保安基準に適合しない改造車は引受不可となります。
車検証上の型式に「改」の表記がある場合、車両保険はお引き受けできません。

キャンピングカーが加入する自動車保険の種類について

キャンピングカーが加入する自動車保険の種類は、普通の乗用車と変わりません。
強制保険である自賠責保険と任意保険の2種類があります。

自賠責保険

キャンピングカーであっても公道を走行するため、当然、自賠責保険に加入しなければなりません。任意保険の加入を比較する前に、必ず自賠責保険に加入してください。
自賠責保険は、自動車事故における被害者救済を目的とした保険であるため、任意保険と比較すると補償が限定的です。

自賠責保険の補償

死亡による損害 最高 3,000万円
後遺障害による損害 最高 4,000万円
傷害による損害 最高 120万円

上記の通り、自賠責保険の補償は対人賠償のみであり、その補償額も上限が設けられています。
自動車事故時の対物賠償や運転者のケガ、キャンピングカー自体の損傷(車両保険)は対象にならないため、任意保険への加入が望ましいといえます。

自賠責保険の保険料

最後に、自賠責保険の保険料を紹介いたします。
特種用途自動車であるキャンピングカーの自賠責保険の保険料は自家用常用自動車と比較すると、若干ではありますが高くなります。

車種 12カ月 24カ月
自家用乗用自動車 12,700 20,010
特種用途自動車
(キャンピングカー)
13,930 22,450

※本土(沖縄/離島を除く)

保険期間を比較すると「12カ月」で契約し更新するよりも「24カ月」で契約した方がトータル5,000千円以上も安くなります。
強制保険なので、自賠責保険については、「24カ月」での加入をお勧めします。

任意保険

自賠責保険では補償されない補償をカバーできます。任意保険の補償内容は大きく分けて3つに分類されます。

  • 相手への損害賠償補償
  • 自身のケガの補償
  • 車両の損害への補償
    (車内の設備を含む)

相手への損害賠償補償

前述の通り、自賠責保険では、対人賠償のみで補償額にも限度額があります。
任意保険では、対人賠償に加え、自動車事故で他人の物を損壊させてしまった際の対物賠償を補償額無制限で加入することができます(無制限以外にも補償額を設定することもできます)。
万一の事故における高額な損害賠償に備えるためにも、加入しておきたい保険です。

自身のケガの保険

「人身傷害補償」や「搭乗者傷害補償」などが該当します。
自動車事故で運転者自身や同乗者がケガをしてしまった際に補償されます。

車両の損害への補償

キャンピングカー向けの自動車保険で、特に重視したいのが車両への損害(車両保険)です。
キャンピングカーには「就寝設備」や「貯水タンク等の水道設備」、「調理・炊事設備」など普通車にはない設備が備わっており、当然、設備分の費用が掛かっています。
自動車事故が発生した場合、車体だけではなく車両に搭載の設備にも損害が生じるケースも想定されます。
キャンピングカーの保険を比較する際には、この設備に対する車両保険の補償の保険会社ごとの差をポイントに検討しましょう。

自動車事故以外のリスクを補償する保険について

キャンプ等でアウトドアレジャーを楽しむ際には、そこに潜むリスクにも注意が必要です。
「自然環境」という「非日常」の中には、普段の生活では気付くことのできないリスクが潜んでいます。コロナ禍以降、密を避けられることからキャンプが人気となっている一方、キャンプ初心者が増加しているため、キャンプ場での事故やトラブル件数が増加しています。

<事故例>

2020年8月、北海道紋別市のキャンプ場でテント近くでコンロの炭に火をつけたまま就寝した母子4人が一酸化炭素(CO)中毒の疑いで搬送された。
命に別条はなかったが、警察や消防によると、家族は「寒くて夕食で使った炭を消さなかった」と説明。テント内へとCOが流れ込み、充満した可能性があるという。(共同)

寒い時期のキャンプの場合、コンロやストーブによる一酸化炭素中毒の事故のリスクが高くなります。テント内だけに限らず、通気されていそうなタープの下でも事故が発生したという報告もあり、「定期的な換気を行う」ことや「就寝時は必ず消火する」ことなど利用者には注意が必要です。

また、屋外の散策時にも注意が必要です。
普段歩きなれていない山を散策中に、足を滑らせケガを負ってしまうといった事故も増加しています。ケガに伴う治療費用はもちろん、ケースによっては遭難してしまった際の捜索・救助にかかる費用も生じる場合があります。

上記のような自動車外の事故については、自動車保険では補償されません。「国内旅行傷害保険」などのレジャーに関する保険への加入が別途必要になります。
国内旅行傷害保険では、ケガによる「死亡・後遺障害」、「入院、通院、手術」の補償や捜索・救助の費用を補償する「救援者費用」、キャンプ用品の破損や盗難などを補償する「携行品損害」、他人へ損害を与えてしまった際の損害賠償を補償する「賠償責任」などの補償がセットになっています。

保険比較サイト「i保険」では、国内旅行傷害保険の比較サイトもご用意しております。安心してキャンプを楽しむためのお守りにこちらも是非、比較検討してみてください。

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