20代のドライバーにとって、マイカーを購入するのも自動車保険に加入するのも初めての経験というケースの方は多いかもしれません。自動車保険にはどのような補償が必要なのかについて十分に理解している人は少ないでしょう。
また、20代で初めて自動車保険に加入すると、年齢条件やノンフリート等級の関係から保険料が高くなってしまうことがあります。しかしながら、経済的な余裕がある人は少ない傾向にあり、保険料の節約方法を模索することが求められるでしょう。
このページでは、20代の初めて自動車保険に加入する人を例にして、補償の考え方や保険料の節約法について紹介していきます。
《モデルケース20代Aさんのプロフィール》
- 年齢・性別:23歳・男性
- 家族構成:独身・一人暮らし
- 車名:ニッサン ノート
《20代Aさんの自動車保険の選び方のポイント》
- 就職をきっかけに通勤用の中古車を購入
- マイカーを持つのも自動車保険に加入するのも初めて
- 運転歴は短く経験が浅いので、補償はできるだけ手厚くしたい
- 学生を卒業したばかりで経済的な余裕があるわけではないので、
保険料は極力節約したい
20代Aさんの年間保険料例の目安
- 年間保険料例の目安
- 56,810円~88,260円
- [契約条件]
- 記名被保険者:大阪府在住 23歳|車/型式:ニッサン ノート/FSNE13|初度登録年月:2021年8月|使用目的:通勤・通学用|年間走行距離:3,000km|運転免許証の色:ブルー|運転者の年齢条件:21歳以上補償|運転者の範囲:本人限定特約|ノンフリート等級:6等級|事故有係数適用期間:0年|保険始期日:2023年7月
- [補償内容]
- 対人賠償:無制限|対物賠償:無制限|人身傷害保険:3,000万円|搭乗者傷害保険:なし|車両保険:なし|弁護士費用補償特約:なし|ファミリーバイク特約:なし|日常生活賠償特約:なし
- 保険会社により、追加できる補償や契約条件は異なります。
- 上記の金額は契約条件の詳細の内容で見積りした際の保険料を基に年間保険料例の下限~上限を目安として掲載しています。
- 契約条件や保険会社の保険料改定などにより、保険料目安の例は変動する可能性があります。
相手方への補償を選ぶポイント
20代の方の場合は、統計的に事故リスクが高いとされているため、相手方への補償は充実させることが重要です。保険金額(保険金の支払限度額)は、「無制限」を選ぶことがおすすめです。なぜなら、「無制限」を選ぶことで、法律上の賠償責任を負う場合にも、賠償額の全額が補償されるからです。
これにより、自身の資産や将来に影響が及ぶ可能性を最小限に抑えることができます。
20代Aさんの相手方への補償内容例
- 対人賠償保険
- 無制限
- 対物賠償保険
- 無制限
ご自身や搭乗者への補償を
選ぶポイント
ご自身や同乗者への補償を選ぶ際には、保険料を抑えながらも必要な補償を適切に選ぶことが重要です。具体的には、「人身傷害保険」の保険金額と補償範囲、また「搭乗者傷害保険」の有無を検討する必要があります。
今回の20代Aさんのモデルケースでは、保険料の削減を重視し、搭乗者傷害保険は含めず、「人身傷害保険」のみを選択し、保険金額は「3,000万円」と設定しています。これにより、必要な補償を確保しつつ、保険料を節約することができます。
20代Aさんの自分や同乗者への補償内容例
- 搭乗者傷害保険
- なし
- 人身傷害保険
- 3,000万円
車両保険の必要性を見極めよう
「車両保険」は、愛車の事故による損害を補償してくれる保険ですが、「車両保険」をありにすると保険料が上昇する傾向にあります。そのため、20代Aさんのように中古車を所有し、保険料をできるだけ節約したい場合は、車両保険を選ばないという選択肢もあります。
今回の20代Aさんのモデルケースでは、保険料の削減を重視し、車両保険をセットしないプランを選択しました。ただし、車両保険をセットしないことはすべての場合において適切とは限りません。所有する車の価値を考慮したうえでご検討ください。
20代Aさんの車両への補償内容例
- 車両保険
- なし
保険料を節約するために
適切な条件を絞り、
その他の必要な補償を見極めよう
各保険会社では、「弁護士費用補償特約」や「ファミリーバイク特約」など、保険の補償を広げるための様々な特約が選択できます。ただし、これらの特約を追加すると保険料が高くなってしまいます。重要なのは、自分にとって本当に必要な特約かどうかを見極めることです。
ここで紹介している20代のAさんは、保険料の節約を優先しているため、上記の特約は選択していません。特約の追加は個別の状況によりますので、自身のニーズに合わせて慎重に検討することをおすすめします。
また、「自動車保険の選び方」のTOPページで記述した通り、対象となる運転者の範囲や運転者の年齢条件を絞ることで、保険料を抑えることができます。
20代Aさんの場合、自分以外の人が車を運転をする予定はないため、運転者の範囲は「本人限定」に設定しました。年齢は21歳を超えているので年齢条件を「年齢問わず」ではなく「21歳以上」に限定し、保険料を抑えています。
20代Aさんのその他の補償内容例や条件例
- 運転者の範囲
- 本人限定特約
- 運転者の年齢条件
- 21歳以上
- 弁護士費用補償
特約 - なし
- ファミリーバイク
特約 - なし
- 日常生活賠償
特約 - なし
- 当サイトで紹介している各保険会社で主に共通している特約のみ掲載しています。保険会社によって特約の名称は異なります。
- 特約についての詳細は「自動車保険の各種特約について」をご覧ください。
詳細は「各保険会社ページの見積り」をご確認ください。
20代の方におすすめの自動車保険の契約例のポイントまとめ
- 事故率の高い若年層はもしもに備えて充実した補償内容を選びましょう。
- 保険料に大きく影響する車両保険については、自身の保有する車両の価値を考慮し、必要な補償を適切に見極めましょう。
- 保険料に影響する各種特約や条件等は適切な設定をすることで保険料を抑えることができます。
特に20代の方は「年齢条件」を3回変更するチャンスがあります。
「年齢問わず」→「21歳以上」→「26歳以上」と各年齢のタイミングで年齢条件を設定し契約することで、保険料を抑えることができます。対象の年齢になるタイミングで保険の見直しを検討しましょう。
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